果たして結婚しても自由になるお金はキープできるのでしょうか。
結婚をためらう理由の一つは、自由に使えるお金が減ること
独身時代には少なくとも5万円は自由なお金があった
結婚後にそれを維持したければ相手を賢く選ぶ必要がある
婚活男子が結婚をためらう原因は次のようなことがあげられます。
1. 自由な時間が減る
2. 自由になるお金が少なくなる
3. 周りの既婚者が幸せそうに見えない
どの理由もそれなりに説得力がありますね。
今回は2番目の原因、「結婚後に自由になるお金」に焦点をあてて、年収400万円の男性が結婚した場合の自由になるお金を考えてみましょう。
独身のときの自由なお金は?
まずは、独身のあなたが今どのようにお金をつかっているか、
年収400万円の方の平均的な収入、支出から考えてみます。
モデルケースをこのように設定しました。
神奈川県在住 34歳 男性
年収408万円の方は、手取りで年間346万円です。
そのうち月の手取り24.8万円は、以下のように使うことができます。
<費用の設定>
水道・光熱費:
水道4000円、ガス2000円、電気4000円
通信費:
携帯代で4000円、プロバイダーで5000円
一人暮らし、あるいは実家暮らしによってこづかいは違ってきますね。
なお、ここでは住まいによらず貯蓄額を2.6万円に設定しています。
なんと、
賃貸では6.5万円
実家だと15万円
さらに実家だと車のローンが月5万円でも10万円
がそれぞれ毎月自由につかえる計算です。
さらにここでは、食費の5万円はおこづかいとは別になっています。
なるほど、独身で年収が400万円あれば自由に使える額としては十分ですね。
しかし「結婚するとおこづかいが減る」懸念があるわけです。
結婚したときの自由なお金は?
では結婚した場合の家計を考えてみましょう。
ここでは結婚したら夫婦2人で暮らすことを前提にします。
<住まいの設定>
神奈川県横浜市
JR京浜東北線/港南台駅
2LDK マンション
家賃 9-15万円 (駅からの距離、広さで幅をもたせています)
<費用の設定>
水道・光熱費:
水道5000円、ガス3000円、電気5000円
(専業主婦は昼間の消費があるので各々プラス1000円)
通信費:
携帯代で4000円、プロバイダーで5000円
娯楽費:
日帰り旅行などの共通の娯楽として設定
保険料:
夫(医療保険5000円、掛け捨て生命保険5000円)
妻(医療保険5000円)
恐れていたとおり、あなたのおこづかいは減ります。
しかも、おこづかいが減っているにも関わらず、月の給料からは貯蓄もあまり期待できないことが分かります。(ボーナスは除いています)
決定的なのが、
パートナーが専業か否か、収入がどの程度あるかによって自由になるお金がずいぶん違ってくることですね。
でも表をみて疑問に思うことがありませんか?
奥さんの収入が増えるにつれて住宅費用、食費が増えていますね。
これは世帯収入が増えることによって
美味しいものを食べたい
という欲求が増えることを意味します。共働きだと
たまには美味しいものを食べない?
という会話が自然と出てくるんですよね。
自由になるお金をどうやって捻出するか?
では、年収400万円の婚活男子が結婚をためらう理由「自由になるお金がなくなってしまう」を解消するためにはどうすればいいのでしょうか。
これは結婚相手にどんなタイプを選ぶかで、結果がずいぶん変わってきます。
共働きができる相手を選ぶ
もっとも効果が出やすい方法です。
二人で収入を増やすということですね。
そして、相手はパート、派遣社員、正社員と雇用が安定するにつれて、あなたのおこづかいは増えます。
しかしこの場合、非常に重要な条件があります。
相手の仕事を尊重して、ときにはサポートができること
具体的には家事を分担するできること
仕事で忙しいのはお互い様ですからね。
ですが、この部分が理解できていない旦那さんがけっこう多く、夫婦仲がギクシャクしているケースはかなり多いです。
例えば、
と考えている方。
最初はそれでもOKで家事をやってくれるかもしれませんが、子どもを授かったとしたら話は別。
子育ては非常にキツイ労働ですから、奥さんとしては不公平に思えてきます。
また、産休、育休で奥さんが職場を一時的に離れた場合には収入が1馬力になりますので、そのときの家計も考えておく必要があります。
お金使いが荒い相手をさける
特に食費、娯楽費に影響します。
独身時代を謳歌してきた女性に多い例です。
ショッピングでストレス解消
「女子会」で美味しいお酒・食事を楽しみたい
記念日にはいつも外食したい
1年に何回かは旅行がしたい
アイドルの追っかけはやめられない
このような女性は結構お金がかかります。
家計に応じたお金の使い方をしてくれると助かりますが、お金を使うこと自体がストレス解消になっていたりして、なかなかあなたのおこづかいが増えることにつながりにくくなります。
生活レベルを工夫できる相手を選ぶ
住宅、食費、通信、娯楽 に関わる部分です。
住まいは「駅近、防犯」など条件が絞れる
お弁当をつくる
スマホは格安SIMやahamoを利用している
旅行は計画に積み立てている
など色々と一緒に生活を工夫してくれるパートナーは非常に助かります。
番外編:個人資産を独身時代に作っておく
法律的には、婚姻前から夫がもっていた財産は、夫が自分だけのために使うことができます。(民法第762条)
ですので、独身の今、個人資産を作っておくことをおススメします。
というのも、結婚後の自分のストレス解消や夫婦円満を維持するのに使えるからです。
ささいなことなのですが、ちょっとした出費で解決するならば安いものです。
夫婦を仲良く維持するコツ
妻の機嫌を損ねた妻のために仕事帰りにケーキを買って帰る
前から欲しかったパソコンやゴルフクラブを買う
地方に出張したときに美味しいものを食べる
意外と、お金をうまく使ってストレス解消や夫婦円満にすることができます。
家計からでは難しい場合には、このように自分の財布からお金を出してでも出費した方がいいと思います。
既婚者のグチで多いのは
だったりします。
このように、結婚する相手をうまく選んだり、結婚後の生活スタイルを工夫することで、独身時代と同額とはいきませんが、自由になるお金を増やすことは可能です。
男性の場合、結婚相手の容姿にばかり興味が向かいがちですが、お見合いやデートをする中で相手を確認すべきことはたくさんあるんですね。
なお、生活費を減らすために自分の実家で親と同居なんてことは考えないでくださいね。
結婚をためらう理由の一つは、自由に使えるお金が減ること
結婚後にそれを維持したければ、
1. 倹約できる相手を選ぶこと
2. 生活の工夫を積極的にやること
3. 自己資産は独身のあいだにためておくこと