昔は長男は避けられる傾向にありましたが、令和となった今は、長男は結婚の条件としてどう考えられているのでしょうか。
長男の認識は変わってきたが、長男教は今でも問題
あなたの実家が長男教?もしそうなら改めるべき
いまだに「長男は良くない」を吹聴する人物には要注意
実は、長男は地雷女子よけのセンサーとして有能
長男は人気がない?
女性が結婚相手に望む条件は様々です。
ここに、女性が結婚相手に望む条件について国立社会保障・人口問題研究所が調査した報告があります。
女性が結婚相手に望む条件とは?
- 人柄
- 家事・育児の能力
- 経済力
- 仕事への理解
- 職業
- 容姿
- 共通の趣味
- 学歴
出典:国立社会保障・人口問題研究所
第14回出生動向基本調査結婚と出産に関する全国調査独身者調査の結果概要 より改変
確かに上記の8項目はいずれも大事です。
一方、希望条件に「長男」が挙がってくるおとはほとんどありません。むしろ「長男」をさける女性は令和となった今でも少なからずいるのが実情です。
ではどうして「長男」は避けられる傾向にあるのでしょうか。
この女性の「長男をさけたい」という気持ちには、統計では出てこない重要なキーワードが隠されています。キーワードはずばり、
- 長男の嫁
- 長男教
- 面倒
- 打算
です。
今回は一見、長男の方向きの記事なのですが、そうでない方にも見ていただきたい記事です。
というのも地雷男子や婚活女子の考え方にも触れるためです。
長男のネガティブな印象
では、長男の世間一般的なイメージは以下のような感じでしょうか。
- 責任感
- 思いやりがある
- 行動力がある
- しっかりしている
このように、もともと長男の性格的な印象はポジティブな面が多いです。
しかし、長男の嫁となると真逆の印象になってしまいます。
長男の嫁はストレスがいっぱい
女性は長男に嫁いだ自分の境遇をこんな風にとらえています。
実家の稼業を継がないといけない(自営業の場合)
義両親との同居を強いられる
親戚付き合いを強いられる
義両親の介護をしなければならない
男の子を生むプレッシャーがある
つまり、長男の嫁に対する女性の印象は
義理の実家の事情に巻き込まれ、自分の思うように夫婦生活ができなくなる。
ということなんですね。
確かに女性にとって義理両親との生活はストレスがたまりやすそうなのは容易に想像がつきます。
ただ、都市部ではこれらデメリットは少なくなってきています。というのは、都市部の方は自分の息子の結婚についてこのように考えていることが多いです。
サラリーマン家庭なので継ぐ必要はがない
家が狭いので同居を望んでいない
介護してもらうのは、むしろ義両親にとってリスク
孫を授かれるのならば男女は問わない
老人のコミュニティでは、結婚しない娘・息子を嘆く親たちのぼやきをよく聞きます。
息子や娘に対して、結婚して実家を出ていってくれるだけありがたいとさえ思っているご両親は多く、結婚してくれるお嫁さんに様々な用時を強要することは避ける傾向にあります
このように都市部では跡取りや同居に対する認識が変わってきているんですね。
その一方で地方ではいまだに長男を重要視する傾向が残っていたりします。
では次に長男を大事にする思想、長男教について紹介しましょう。
長男教はやっかい
長男教とは、「長子の男子と生まれたからには○○家を後世に残すべし」という言葉にとらわれた本人とその家族のことを指します。
長男は義両親と同居し介護や面倒を見ることと引き換えに、財産(家や土地、預貯金)を相続できる
このようなことを長男の小さいときから叩き込まれます。
「〇〇家を後世に残す」とは、伝統芸能、職人、地主、自営業、旅館業など歴史や地元に根差した稼業を継いだ場合が主だと思います。
確かにこのように旦那さんが実家から離れられない事情があると、結婚当初から奥さんが同居する可能性は十分にあり得ます。
また単なるサラリーマン家庭なのに、長男の嫁に同居を強要する義両親もいます。
つまり、長男の奥さんには同居がつき物なのが女性にとって問題なのです。
同居はやっぱりいやかも
新婚当初ならなおさら
でも男性視点では、自分の両親と同居することは「大したことない」と思っていませんか?
旦那さんのフォローがないとキツイ
長男教を教え込まれた旦那さんは、義両親の家に入ってくれるお嫁さんの心理がイメージできない場合が多いです。
奥さんは「新婚二人暮らし」とは全く違う生活を強いられるのですが。
家中のすべてが共有でプライバシーが保てない
子育てやライフイベントの支配権が義理両親にある
たとえ二世帯住宅であったとしても、義両親は自分たち夫婦の家の鍵を持っているケースもあります。
たとえこのような状況でも旦那さんとしては「自分の実家」なのですから特段のストレスはありません。
一方、奥さんとしては「完全アウェー」ですので、そのストレスは想像に難くないのですが、旦那さんはそれに対する想像力が働かないのです。
そして、そんな奥さんのストレスをうまくフォローできずに、奥さんの体調が悪くなったり、旦那さんへの不信感がたまっていきます。
奥さんにとっては他人だもんな。
長男の悪い印象は女性のお母さんから
そもそも令和の今、長男教を過度に恐れるのは、特に都市部に住んでいる方にとっては時代錯誤な感覚ですよね。
このような情報は若い女性が積極的に入手することはマレですが、それではいったいどこからこの情報を入手するのでしょうか。
長男を避けるべし、という情報は主に女性側のご両親、特にお母さんからのインプットです。
そんな女性は長男を避けること、つまり
と、小さいころから言われ続けているのです。次男、三男の割合は長男に比べて圧倒的に少ないにも関わらず。
現に私の知っているだけでも、お母さんの影響で長男を避けたがる女性が3名ほど実際にいます。
しかし、そう言う一方で、こんなメリットも母親からインプットされていたりもします。
- 相続で有利かもしれない(実家を譲与される可能性も)
- 金銭的な援助が得られやすいかも
- 育児を手伝ってもらえるかもしれない
面倒なことには巻き込まれたくはないのに、長男のメリットは享受したいなんて少々わかがままとも思えますが、、
長男はこう考えて婚活すべき
では長男はどのように婚活をすべきなのでしょうか。
割合にすれば圧倒的に長男が多い世の中ですし、実際に長男で結婚されている方は沢山います。ですので、打開策はもちろんあります。
長男は積極的にアピールすべきではない
「長男でも気にしない」という女性が多数になってきた令和の現代ですが、「長男教」であることは積極的にアピールすべきではないです。
なぜならば、女性がデメリットを思い浮かべ、あなたへの拒否反応を示すリスクがあるからです。無駄にネガティブアピールはすべきではないということです。
特に婚活ではライバルが多いので、長男であることのアピールは慎重にすべきですね
私の婚活では、あからさまに「長男教か否か」なんて質問はされませんが、お見合いの席で実家の状況や両親との関係をかなり詳しく聞かれたことがあります。
プロフィールから私が長男であることを事前に知っていたでしょうし、結婚後に私の実家で暮らす可能性を探っていたのかな、と今では想像します。
「○○家」はそんなに大事?と自問してみる
少々乱暴な意見ですが、〇〇家とはどれほどの価値があるのでしょうか。
確かに、「伝統芸能、職人、旅館業」などははかなり特殊な業種で、伝統が途絶えるとその地域や歴史的に大きな損失になることはあり得ます。
ですので、今回の対象から外します。
問題なのは単なるサラリーマンや農家などでも「〇〇家」という言葉を持ち出すケースです。
この場合の「〇〇家」とはどれほどの価値があるのでしょうか。
女性が義実家でストレスをかかえながら同居しなければならないほど重要なことなのでしょうか。
終身雇用がなくなりつつあり、急速にIT社会が進み、災害の多い日本にあって、同じ職業で人生を終える時代ではなくなってきているとの認識が広まりつつあります。
アメリカの702業種を調査した結果、「向こう20年で47%の仕事が自動化されてしまう」との考察にいたった
出典:オックスフォード大学
THE FUTURE OF EMPLOYMENT: HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBS TO COMPUTERISATION
このような報告もあり、一つの職業に就いていることが必ずしも安泰ではなくなってきています。
〇〇家、□□の仕事は奥さんに大きな負担をさせてまで維持しなければならないものなのか、を自問してみることも大事だと思います。
極端に打算的な女性は避ける
実際に長男教が存在し、義実家でモラハラやストレスと戦っている女性が多くいることは確かです。
その一方で、過度に長男を避ける女性、言い換えれば面倒を過度に避けたがる女性、とは距離をおいた方がいいと思っています。
なぜならば、結婚生活は面倒の連続だからです。
- 親戚つきあい
- 近所つきあい
- 子どものPTAのつきあい
など挙げればキリがないです。
そんな女性の場合、めでたく次男と結婚できたとしても幸せにならないケースがあります。
私の周辺で、次男と結婚した女性ので、
と不満を言う方がいます。言い分はこうです。
事情があって後継ぎが次男になった
次男が頼りなくて、結局面倒なことに巻き込まれてしまった
こんなことを言う方の多くは、次男のメリットを受けたくて結婚した女性であり、要するに打算的に結婚した方々です。
つまり、打算的な女性は、長男であろうと次男であろうと結婚生活に満足しないのです。面倒を避けようとする心理が日々の生活をつまらないものにしてしまっているんですね。
結局、実家と自分の家庭を切り離してバランスをとっている夫婦が楽しい結婚生活を送っているということです。
逆に、このような打算性が強い女性を避けるのに、長男はいい指標になるのかもしれません。
今から20年以上前の話なのですが、私が大学時代の先輩Aと合コンに行った時の実話です。
【婚活女子Bさんが御曹司との結婚チャンスを逃した話】
先輩Aは東証一部上場オーナー系企業の御曹司でした。
ある日、先輩Aと私は4対4の合コンに参加しました。
後日、女性Bに「誰かいい人いた?」聞いたところ
「Aさんがよさそうだったけれど、長男だからやめた」のだそう。
先輩Aは今、上場企業の社長となっています(実話)。
先輩Aにとっては、長男であることは地雷フィルターとなって良かったのかもしれませんね。
長男の悪い印象は義理実家との距離が非常に近いという意味
令和の今は都市部だと、長男は問題とならない場合がある
でも長男教は今でも問題で、実家が長男教なら考えを改めるべき
優秀な男性にとっては、長男は地雷よけのセンサーとして有能